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20話 揺さぶり

last update publish date: 2026-02-09 13:03:45

須藤医師に連れられ、入ったのは小さな薬品庫だった。

(こんな場所でしか話せない事なのか……?)

そう思いながら須藤医師を見る。彼女は薬品庫の棚を覗き込み、何かを探しているようだった。

「須藤先生、一体何を……」

俺がそこまで言った時、須藤医師が言う。

「あった」

須藤医師はそう言ってポケットから鍵の束を出し、薬品棚の鍵を開け、白い箱を取り出す。そして振り返りその箱を俺に見せる。

「これ、何の薬か、脳外の先生でも分かるわよね?」

その白い箱に刻まれた薬品の名は……。

「……ラインプロス……」

俺が調べていた事と、目の前の薬品が示す事……それは……。

「流産は……意図的だった……?」

須藤医師はその箱を見ながら言う。

「私ね、燈先生の流産の処置をしながら、おかしいと思っていたの」

ガラガラと何かが崩れて行く音を聞きながら須藤医師の言葉を待つ。

「私は燈先生の担当医だったから、燈先生が医師として、ちゃんと自分の体の管理も出来てるのは知っていたし、それまでの数値は完璧だったのよ」

須藤医師は白い箱の蓋を開けて言う。

「それでも不幸な事は起こってしまう事もある。だから燈先生が運び込まれた時は、
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Comments (1)
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雨音休
あかり可愛い! 言う、の描写がリズム良くて癖になりそう。今まで無料で読めるものばかり読んできたけれど、久しぶりに心が動くようなもの見つけたな、な気分(笑)
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